看護師転職での履歴書・職務経歴書の書き方について

転職成功の鍵を握る履歴書・経歴書について

転職成功の鍵を握る履歴書・経歴書
 転職先に対して自分を売り込むためのプレゼンテーションツールとも言える履歴書・職務経歴書。この2つをどのように書くかによって、受け手側のその人に対するイメージは大きく変わるものです。

 

 そこで、どのように履歴書・職務経歴書を書くべきなのかについて、確認しておきましょう。まず履歴書ですが、原則は黒のボールペンまたは万年筆による手書きとなっています。誤字脱字に注意しながら、文字の美しさやきれいさに自信がなくても丁寧に書くように心がけましょう。また、以前に書いた履歴書を日付だけ変えて使い回すのはNGです。写真は必ず添付し、資格や趣味欄などはできるだけ詳しく丁寧に書くとよいでしょう。

 

 次に職務経歴書ですが、経歴については偽りなく今までこなしてきた仕事の内容をきちんと書きましょう。ここで大切になるのは、今までの経歴の中でどのような経験をしてきたか、ということ。問題に対して対応し解決に導いた経験や、仕事の中でどのように成長してきたか、そして今の自分にどのような能力があるのかなどを、しっかりとアピールすることが大切です。

 

 このように、自分が取得しているスキルや今までの経験を通して得たものを、希望している仕事としっかりと関連付け、ステップアップできるということをアピールすることが大切です。あくまでもポジティブな転職であることを印象付け、志望動機を明確に分かりやすく書くようにしてください。また、資格・知識が必ず必要な世界ですので、どのような資格を持っているのか、また取得した年月は漏れなく記載するようにしてください。

履歴書・職務経歴書それぞれの役割とは?

履歴書・職務経歴書それぞれの役割とは?
 どんな仕事でも面接の際は履歴書と職務履歴書を用意することがほとんどです。あなたの基本情報だけではなく、これまでの経験やアピールなども書くことができるので、履歴書と職務経歴書の役割をきちんと把握し、それぞれのポイントをしっかり押さえましょう。看護師の場合は、履歴書にて出身の学校や勤務した病院、取得した資格などの基本情報を書いていきます。志望理由を書く項目は、面接で聞かれることと相違無いようにしましょう。なるべく空欄がないことが理想とされていますので、フォーマットを選ぶ際は隙間なく埋められるスタイルか見てくださいね。

 

 職務経歴書は、仕事における経験をメインに書き出したものです。どの病院でどんなことをしてきたのか、それによって得たスキルや実績などを書き出します。ここは転職先で実務に関わる人たちが見るものなので、ある程度専門用語などを使っても大丈夫です。第三者から見て、履歴書ではあなたの基本的な情報を見て、職務経歴書ではこれまで経験してきた仕事内容の詳細やスキルなど強みとなることを記載することで、両方を総括してあなたの人柄や働いている姿を想像することができます。

 

 どちらもあなたのイメージを左右する大切な書類なので、時間をかけて作り上げましょう。現在は手書き必須ということはないので、パソコンで作っても問題ありません。すべてに共通しますが情報を分かりやすく、誤字脱字の無いように作成することを心がけてください。

 

履歴書の基本的な書き方

履歴書の基本的な書き方
 履歴書の書き方における基本として、和暦か西暦のいずれかで統一をすること、書き損じたら新しい紙に書き直すこと、学校名や資格名は略称にしないというものがあります。手書きの場合はゆっくりと丁寧に書くように意識し、パソコンで作成する場合は特に漢字の変換や枠からはみでることがないよう注意しましょう。職歴は短いものでも省略せずに書き、病院に従事していた場合は入社ではなく「入職」もしくは「勤務」とし、辞めた場合は「退職」と記します。

 

良い例

 丁寧にかつ分かりやすく書きあげているものが好印象です。特に人事を担当する人はたくさんの履歴書を見ているので、読んでいてもあなたらしさが出ているものが良いですね。「らしさ」を出しやすいポイントは志望理由・趣味などの項目です。特に志望理由は簡潔かつ印象に残りやすいフレーズを意識しましょう。例えば、転職先の特色などを具体的に挙げ、そこにどんな魅力を感じたのか付け足すことで「他ではなくここで働きたい」という意思表示になります。

 

悪い例

 悪い例の典型は、誤字脱字や文字が雑に書かれていて真剣さが伝わらないものです。字の綺麗さではなく、例えばボールペンで片手間に書いた字ときちんと一文字ずつを意識して書いた字は、パッと見ただけで分かります。たくさんの応募者の中で選考されると他の人とも比較されやすいうえに、「大切な書類を雑に記入する人」といった印象を与えかねません。手書きの場合は特に余裕を持って仕上げてください。パソコンの場合も、相手が読みやすい文章か文字の大きさは適切かといった気遣いが必要です。

 

職務経歴書の基本的な書き方

職務経歴書の基本的な書き方
 一般的に、面接よりも先に履歴書と職務経歴書を送付する書類選考があるので、書類を通して好印象を与えることが必要になります。いくら魅力的な履歴書が完成しても、職務経歴書が読みにくいとあなたの魅力がきちんと伝わりません。これまでの仕事でどんな経験を積んだのか、どのような成長をしたのか、転職先で具体的に働くイメージが思い浮かぶかというのが重要になります。

 

 書き方は、時系列で勤務した病院ごとに経験したことを書くスタイルと、キャリアごとに分けて書くスタイルがあります。特にキャリアごとは、例えば病院の病棟担当か外来担当かなど、対応した職務に応じて分けるため、経験が多い人はアピールしやすいです。いずれも採用担当者が会いたくなるような魅力的な職務経歴書を書くコツは、「自分と同程度のスキルの人が、同じ職務についた時、自分の方がより良い効果をもたらします」というアピールをすることです。

 

 例えば、前歴が病床数の多い病棟担当だった場合、限られた時間で入院患者の対応をするためにどんなことを心がけたか、院内の委員会活動や学会に参加したこと、教育をしたことや患者とのコミュニケーションについてなど、自分が培ってきたことを具体的に書いてみましょう。職歴を書き終えたら、保有資格やスキルについて別枠で記載しましょう。最後に改めて志望理由や自己PRなど、熱意を書き込みます。面接では、職歴があれば経験した内容や退職理由を聞かれますので、スムーズに答えられるよう自分の言葉で書きましょう。

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