薬剤師の円満な退職手続きについて

まずは退職の見通しを立てましょう

薬剤師として、現在の職場を円満に退職する手順について
薬剤師として現在の職場を円滑に退職する手順 薬剤師として転職を目論む人が増えているようです。ドラッグストアや調剤薬局、地方自治体などで薬剤師の求人が急激に増え、待遇面でも向上が期待できると考える方が多いようです。また気分を新たにし、新規出店の薬剤師として一から基礎を作りたいと考えている方もいらっしゃるかもしれませんね。 先の事を考えることも大切ですが、今いつ職場から退職をしなければ、新しい職場に就くことが難しくなります。

 

 おおむね3か月〜1か月前には退職の意向を上司に伝えましょう。就業規則に則って退職の手続きを行います。退職届の提出や社会保険(国民健康保険)・厚生年金などの手続きを行い、退職日までには離職票を必ずもらいましょう。離職票がないと、転職先に入社できない場合もあります。保守義務・業務上の兼ね合いで希望日に即辞めることができない場合もあるようです。

 

 退職日・入社日の調整などもできるだけ迅速に行いましょう。入社日に関しては、転職エージェントを通している場合は、キャリアカウンセラーが調整・交渉を行ってくれる場合もあります。現在の職場での仕事内容によっては退職できる見通しが立たないという場合にも、転職エージェントに頼ってみることも一案です。できるだけ円満退職できるように、あなた自身も最大限の努力は必要です。

 

 退職の手順に関しては、現職場の庶務・福利厚生担当者に質問することがよいでしょう。また、薬剤師として地方自治体や国に名義の届け出をしている場合は、抹消や登録変更の手続きを必ず行い、名義が残ったままで退職しないようにしましょう。

薬剤師の私が転職を思い立ってから新しい職場での勤務を始めるまで

 

【転職のきっかけから転職サイトの登録まで】
 私は大学卒業後、薬剤師としてずっと同じ病院で勤務していました。最初の数年は慣れないことが多く、苦労もしましたが、それは一人前の薬剤師になるために必要なものであり、貴重な経験だったと言えます。

 

薬剤師転職のきっかけ
 その後、一通り必要な知識やノウハウを身につけてからは、業務上は滞りなく毎日過ごせるようになりました。そのまま数年は順調に経過したのですが、ひょんなことから同じ職場で働く人との人間関係に悩むようになったのです。

 

薬剤師の転職理由
 ご存じのように、病院では医師やナースなど、薬剤師だけでなく、さまざまな専門の医療関係者が連携しながら働いています。そのため、人間関係が複雑になりやすく、それでいて薬剤師はだいたいいつも決まった空間で働くため、上司や同僚など特定の人との濃密な付き合いも避けられません。自分と相性の良くない人がいたこともあり、徐々に職場の人間関係がストレスになってしまったのです。

 

薬剤師としての使命感
 薬剤師は人の命にかかわる重大な仕事です。また、正確さとともに迅速さも求められます。ただでさえ緊張を強いられる職場であるのに、それに加えて個人的なストレスで悩むようでは、仕事にも支障をきたしてしまう恐れがあります。

 

薬剤師転職のきっかけから
 それを危惧して、だんだん転職を考えるようになりました。幸い薬剤師という資格があるので、転職自体のハードルはそこまで高いわけではありません。これまでと異なる労働環境に身を置いて、一からやり直してみたいという思いが募っていったのでした。

 

薬剤師転職サイトの登録まで
 そこでまず取った行動が、薬剤師専門の転職サイトへの登録です。独力でも転職活動は可能だと思いましたが、自分の浅慮で相性の良くない職場に転職してしまったら、また転職を繰り返すことになってしまいます。それは避けたいので、最初から理想的な職場に転職したいとの思いで、専門的な知見が得られる薬剤師専門の転職サイトを利用することに決めたのでした。

 

【期限を決めて転職の意向をコンサルタントに伝える】

 

 転職サイトに登録した時点では、転職の意志は職場の誰にも伝えていませんでした。辞めることは決心したとは言え、本当に確定する前に辞意を伝えることは得策ではないと思ったからです。

 

薬剤師として働きながら転職活動
 転職サイトのコンサルタントにも、これまでどおり働きつつ、転職活動をしたい旨を伝えました。コンサルタントによると、それはごく一般的な方法だとのことです。そこで、転職までの期限を3か月と決め、それまでに採用を決めたい意向をコンサルタントに伝えました。

 

【働きながらでも面接の日程等調整をしてくれた】
薬剤師として働きながら転職
 私が転職サイトを利用してよかったと思う最も大きな要素が、こちらの都合に合わせて面接の日程を調整してもらえたことです。日中はこれまでどおり、在職中の職場で勤務しなければいけませんから、平日の日中に面接を設定されてもなかなか参加することはできません。そこで、コンサルタントの方に無理を言って、なるべく勤務終了後に面接を設定してもらえるよう、応募先に調整してもらうようにしたのです。

 

薬剤師として働きながら転職の様子
 実際、在職中の転職活動は時間がかかります。面接の時間が取れないため、決定までに予想以上に時間がかかってしまったという人も多いことでしょう。しかし、3か月と期限を決めた以上、私は必要以上に転職活動を引き延ばしたくありません。そこでコンサルタントの方に無理を言ったのですが、おかげで面接の日程調整を一任でき、ほとんどの応募先で午後遅くに面接時間を設定してもらうことができました。

 

【面接の様子】
薬剤師として働きながら転職で面接
 コンサルタントとも相談し、言うべきことをしっかり準備してから面接に臨みました。どこの面接でも志望動機を聞かれますが、薬剤師だからといって「困っている人を助けたい」というようなありきたりの動機では、相手に自分を採用したいと思わせることは難しいです。そこで、自分の個性を伝えることを最重要事項に、十分に下調べして、応募先の運営方針や理念を踏まえ、それを志望動機に落とし込みました。

 

薬剤師として働きながらでも転職に成功
 おかげで面接はスムーズに進行し、面接官からの感触も上々でした。この時点で「おそらく採用されるだろう」と手応えを感じたことを告白します。

 

【転職成功】
薬剤師として働きながら転職に成功
 案の定、というか、コンサルタントの力添えでもありますが、無事、採用通知をいただきました。自分一人の力だけでは、ここまでスムーズには行かなかったと思います。

 

【コンサルタントの協力で円満退職しました】
 転職先が決まったら、現職の退職です。ここも事前にコンサルタントの協力も得つつ、スケジューリングしていたため、転職先の勤務開始日までには余裕がありました。

 

薬剤師として働きながらでも円満に退職
 そのおかげで、現職に退職の意向を伝え、引き継ぎ等、必要な手続きを終えるのにも十分な時間があったのです。人間関係が理由の退職とは言え、最後はこれまでお世話になったことの感謝を伝え、円満退職に至ったのでした。

 

【転職してみての感想】

 

 3か月という短い期間でしたが、スムーズに転職できたのは転職サイトの存在が大きいです。この経験から、今すぐ辞めたい人も、性急な行動を取る前に、まず薬剤師転職サイトに相談してみましょう。それが最も賢明な転職活動の方法だと自信を持っておすすめします。
薬剤師の私が転職を思い立ってから新しい職場での勤務を始めるまで体験談
(30代:男性)

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